これは FreeBSD ディスクラベルエディタです。 注意: 更新作業のためにこのエディタ画面を開いている場合には、何も「C = 作成」せずに、「M = マウント」コマンドを使って、既存のパーティションを チェック、マウントしてください。 ラベルエディタ画面で単に 'A' と入力すると、自動的にパーティションを設 定します。これによって、ラベルエディタに以下の作業のほとんどを自動的に おこなわせることができます。 手動でパーティションを切る場合は、矢印キーを使って画面の最上部に表示さ れている FreeBSD パーティションの部分にハイライト部分を合わせてくださ い。次に、空き領域があるパーティションを選択した状態で、「C = 作成」を 入力すれば、空き領域の一部、またはすべてを、新たな BSDパーティションと して割り当てることができます。 すでに存在するパーティションのエントリ(画面の中程に表示されています)を 選択した状態で「M = マウント」を入力すると、そのパーティションのマウン トポイントを設定できます。この場合そのパーティションは初期化されません。 パーティションの初期化をする場合には、「T = Newfs トグル」を入力し、 Newfs のフラグを反転させてください。Newfs のフラグが "Y"の場合は、その ファイルシステムはすべて初期化され、最初から作り直されます。 このエディタを使って、少なくとも以下のファイルシステムを作ってください。 名前 目的 最小サイズ オプションか ---- ------- --------- --------- / ルートファイルシステム 20MB 必須 swap スワップ 実メモリの2倍 必須 /usr システム & ユーザファイル 80MB 以上 オプション 注意: /usr ファイルシステムを作らない場合は、/ ファイルシステムを最低 でも 100MB 以上の大きさにしてください。ただし、これはユーザファイルに 対するディスクの入出力によって生じたメディアエラーによって、重要なシス テムファイルを含むファイルシステムに異常をきたす可能性がありますので、 あまり好ましくありません。一般的に / を一つの独立したファイルシステム にしておくのはこのような理由からで、管理面からみると / は基本的に "読 み込み専用" にしておく方がよいとさえ言われています。 スワップの空間についたはは少し混乱されがちですが、「実メモリの 2 倍」 という数字は、簡単ながらほぼ最適に近いものです。実際にそのシステムでど れだけスワップが使われるか、ということを正確に調べる必要はありません。 そのシステムがサーバとして使われたり、または複数のユーザアプリケーショ ンを動かしたりなど、ヘビーな使い方をするつもりならこのサイズを増やして おくとよいでしょう。なお、速いディスクを複数持っているなら、スワップ空 間をそれらの複数のディスク上に作ることによって、合計のスワップ領域を大 きくすることができます。そうすることで負荷分散の効果によって全体の入出 力の効率をよくすることが可能です。 /usr ファイルシステムに関しては、どの配布セットを持ってきて、どれだけ のパッケージを /usr/local などの場所にインストールするかによってサイズ を決める必要があります。もちろん間違いなどで /usr を溢れさせたくなけれ ば、/usr/local を独立したファイルシステムとして新たに作ることもできま す。 他に /var ファイルシステムも作っておくと便利です。ここにはメールやニュー ス、プリンタなどのスプールファイルや、その他の一時ファイルで利用されま す。/var を独立したパーティションにするのはかなり一般的です。この領域 の大きさは、メールの量、ニュースの量やプリンタのジョブでスプールされる 量などに依存します。 警告: /var を独立したファイルシステムとして作らない場合は、上記のファ イルのための領域をルート (/) ファイルシステムに確保する必要があります。 したがって、メールやニュースをたくさん使用するにも関わらず、/var が専 用のパーティションになっていない場合には、/ パーティションのサイズを大 きくする必要があります。 このインストールがはじめての方は、以下の説明を読んで、「スライス (slice)」という FreeBSD の新しい概念を理解してください。 FreeBSD の新しいシステムでは、ディスクのデバイス名は三つの部分から構成 されています。典型的な「/dev/sd0s1a」を例にとると、 最初の 3 文字はディスクドライブの名前を表しています。SCSI のディス クが二つあるシステムでは /dev/sd0 と /dev/sd1 がそのディスクドライ ブの全体を表現します。 次は「スライス (slice)」(または FDISK パーティション) 番号を表して います。これはパーティションエディタででてきた番号と同じものです。 例えば sd0 に FreeBSD スライスと、DOS スライスの二つのスライスがあ るとすると、これらのスライス全体を示すデバイスエントリは /dev/sd0s1 と /dev/sd0s2 になります。 スライスが FreeBSD スライスの場合、次はその中に (紛らわしいですが) さらに複数の「パーティション」を持つことができます。 これらのパーティションは、さまざまなファイルシステムやスワップ領域 などに割り当てられます。上の二つの SCSI ディスクを持つマシンを例に 考えると、例えば sd0 には次のような割り当てをおこなうことが考えられ ます。 名前 マウントポイント ---- ---------------- sd0s1a / sd0s1b <スワップ領域> sd0s1e /usr 歴史的な事情により、省略形、あるいは「互換スライス」という表記法を 使って、ディスクにある「最初の」FreeBSD スライスを簡単にアクセスす ることができます。この方法によって、新しいスライスの構成を扱うこと ができないユーティリティへの互換性を保っています。 前述の例のファイルシステムの互換スライス名は次の通りです。 名前 マウントポイント ---- ---------------- sd0a / sd0b <スワップ領域> sd0e /usr くり返し注意しておきますが、FreeBSD は最初に見付かった FreeBSD ス ライス (この例では sd0s1) に互換スライスを自動的に割り当てます。一 つのディスクドライブに複数の FreeBSD スライスを持つこともできます が、その場合は最初の FreeBSD スライスだけが互換スライスに対応づけ られます。 互換スライスはいずれ段階的になくなりますが、現在は以下の理由により 必要です。 1. 前述のとおり、いくつかのプログラムはスライスの概念のもとで は動作しません。 2. 現在の FreeBSD のブートブロックは、互換スライス以外からルー トファイルシステムを見つけることができません。つまりルート ファイルシステムが sd0s1a にあって、そのスライス名で参照し たくても、現在のルートは常に sd0aとして現れてしまいます。 ここまでのことが納得できていれば、ラベルエディタの目的を理解することは 容易でしょう。あなたは画面の最上位に表示してある FreeBSD スライスを小 さく分割し (これが画面中程に表示されます)、FreeBSD のファイルシステム 名 (マウント位置) をそららに割り当てています。 また DOS FAT に対してよくおこなわれるように、既に存在するパーティション やスライスをあなたのファイルシステムにマウントするためにも、ラベルエディ タを利用できます。FreeBSD のパーティションは newfs の状態を「Y」にして、 最初からパーティションを作る (作り直す) ことができます。また、newfs を 「N」にして、パーティションを確認後、内容を保存したまたマウントするこ ともできます。 すべて終ったら「Q」と入力して終了してください。 ディスクに対する実際の変更は、インストールメニューで「コミット」を選択 するか、この画面から直接「W = 書き込み」を選択しない限りおこなわれません。 このエディタでも、あるいは FDISK パーティションエディタでも、基本的に 作業はディスクラベルのコピーに対しておこなわれますので、明示的に操作し ない限り、あらゆる変更は実際のディスクに対して影響を持ちません。 # Original revision: 1.3.2.1 $Id: partition.hlp,v 220.11 1997/03/26 06:51:17 hosokawa Exp $